結論から言います。
簿記2級合格はスゴイことです。
この記事では
・「簿記は意味ない」勢の言い分3つ
・簿記2級を取った後のキャリアプラン
について書いていきます。
私自身も独学で簿記2級に受かりましたが、簿記2級合格はコスパ良いですよ。

ですから今まさに勉強中の皆さん、自信もってください。
その頑張りに見合うだけの価値はありますから。
簿記2級合格がスゴイ理由4つ
簿記2級がスゴイ理由は次の4つ
・合格率20%以下の難関
・採用面接で「努力が出来る人」と見られる
・他の資格と組み合わせれば更に強い
順番に解説していきましょう。
挫折する人が多い
合格するにはある程度まとまった勉強時間を確保する必要があります。
私の場合はどれくらいだったかというと
・総勉強時間:約400時間
・1日の勉強時間(平日):30分~2時間
・1日の勉強時間(休日):2~5時間

大学受験の経験が活きました。
あと、子どもがいなかったことも大きかったです。
ただでさえ忙しいのに、さらに時間を捻出しなきゃいけません。
また、ただでさえ範囲が広いのに加えて
・リース取引
・連結会計
といった、かつて1級の範囲だったところが2級に降りてきました。

昔に比べて、難易度もスゲー上がってます。
この「まとまった時間」がないと網羅しきれない「範囲の広さ」と「内容の難しさ」を前に、挫折する人が多いです。
初めて簿記の勉強をした時は辛かったことを覚えています。大学の講義は半日で逃げ出し、勉強を始めても結果が出ず落ち込みました。行動できない自分も、結果が出ない自分も嫌になった。そこから量を何とかこなし、悩む前に机へ向かって、短期合格できました。まずは目の前の1問。次はあなたの番です。
— しも@簿記スクール校長 (@kaikeinochikara) April 29, 2024
合格率20%以下の難関
日本商工会議所のによると、直近の受験者と合格者は以下のとおり
実施回 | 実受験者数(名) | 合格者(名) | 合格率 |
---|---|---|---|
166回 | 8,728 | 1,356 | 15.5% |
165回 | 9,511 | 1,133 | 11.9% |
164回 | 8,454 | 1,788 | 21.1% |
163回 | 12,033 | 2,983 | 24.8% |
162回 | 15,570 | 3,257 | 20.9% |
どんなに高くても20%台前半、165回にいたっては11.9%となっています。

10%台って、簿記1級や公認会計士並みの低さですよ。
ちなみに第157回試験の合格率は8.6%!
(当時はSNSでかなり炎上してました)
このように、受験する回によって当たりはずれがあるのが簿記2級の特徴です。
この難関資格に合格できるのは、やはり継続して努力した人だけなんですね。

それだけ難しい資格だからこそ、合格に価値があるんです。
採用面接で「努力が出来る人」と見られる
上記で開設したように、簿記2級は難易度も高く、面接官に
「私は目標に向かって努力できます」
とアピールするにはもってこいの資格です。
例えば、採用面接でこんな風に自己PRしたとしましょう。
・スキマ時間で勉強していました
・そして合格しました
これを聞いた面接官はこう思うはずです。

おぉ!この人は
・スケジュール管理が出来て
・目標にむけて継続した努力が出来て
・結果をキチンと出せる人だな
とくに合格して1年以内は結果を出して間もないため、実績として評価されるでしょう。

新卒採用だけでなく、転職でも簿記は役立ちます。
特に経理希望の場合は必須の資格です。
他の資格と組み合わせれば更に強い

じゃあ、簿記2級さえ持ってれば採用してもらえるの?

残念ながら、そんなに甘くはないようですね。
経理職に転職となると、実務経験がある方が有利になるようです。
つまり
という感じで、未経験者の転職では「必須だけど、それだけでは足りない」という感じ。

んじゃ、どうすりゃいいの?
その場合、他の資格と組み合わせて市場価値を上げるという裏ワザがあるとのこと。
未経験転職の裏ワザ。それは英語力を生かす事です。簿記1級のみよりも、簿記2級と英語のコンビの方が実は強いです。簿記と英語の親和性は抜群なので、転職市場での評価はグンッと上がります。英語が得意なら、簿記2級と英語が必須の求人を狙うと良い。完全に売り手市場なので未経験でも重宝されます。
— しも@簿記スクール校長 (@kaikeinochikara) January 24, 2024
簿記2級だけで足りないなら
・TOEIC(英語)
この「簿記×IT×英語」を併せ持つと、転職市場でも価値がグッと上がるとのことです。

HUNTER×HUNTERのゴンみたいに、強くて応用が利く人って感じですね。
これに実務経験が加われば、おそらく無敵でしょう。
「簿記は意味ない」勢の言い分3つ
一方で、SNSでは「簿記を取ったって意味ないよ」という意見も散見されます。
なぜそう思うのか、理由は大きく分けて3つあり
・合格率が高い(正確に言うと、昔は高かった)
・取ったから給料が増えるわけじゃない
ですが、安心してください。無視して大丈夫です。
何度も言いますが、簿記2級は昔と今では全くの別物です。「簿記2級はすぐ取れる」と言う古い人間もいますが、フル無視して大丈夫です。僕の周りでそういう事を言う人は連結、税効果、外貨をまだご存知ない。簿記2級は確実に凄い資格になってます。取る意味は昔よりも大きい。2級合格者は尊い存在です。
— しも@簿記スクール校長 (@kaikeinochikara) April 21, 2024
給料が増えないのは簿記のせいではなく、資格手当などの評価制度がない会社に勤めているのが原因です。

サッサと転職して年収アップしましょう。
簿記2級を取った後のキャリアプラン
転職市場では「簿記×IT×英語」が相性がいいことは解説しました。
それ以外にも
・副業する
・独立してフリーランスになる
などなど、色んなキャリアプランがあります。
いずれの道に行くにせよ
合格証はなによりの自信になりますよ。
まとめ 簿記2級はコスパ最強
簿記2級に合格することはスゴイですし、コスパは抜群です。
・合格率20%以下の難関
・採用面接で「努力が出来る人」と見られる
・他の資格と組み合わせれば更に強い
ただでさえ忙しい中、勉強時間を捻出していること自体がまずスゴイことです。

今まさに勉強中の皆さんに、1つアドバイスです。
最初は初見ワードのオンパレードで面食らいますが、ある時いきなり覚醒します。
苦しいのは分かりますが、どうかその瞬間まで諦めないでください。
それだけ価値ある資格だと思いますし、「簿記×IT×英語×実務経験アリ」はサラリーマンとして最強です。
皆さんが合格するよう応援していますよ。ファイト!!