
簿記2級って難しすぎる。
受かる気がしない…
簿記の勉強を始めると、1度は思ったことありますよね。
わかります。それが普通です。だって難しいもん。
この記事では、簿記2級が「受かる気がしない」と思う理由と、そのうえで合格するための対策について解説していきます。

もう挫折しそう。
てか、無理…

ほんと、分からないことだらけでイヤになりますよね。
でも大丈夫!誰でも1度は通る道です。
むしろ、ここまで努力できたあなたはスゴイんですよ。
【受かる気がしない理由①】3級に比べて範囲が広い

そもそも簿記2級は3級に比べて、範囲がメッチャ広くなってます。
日本商工会議所のHPによると、範囲はこんなに違います。
・基本原理
・諸取引の処理
・決算
・株式会社会計
3級の範囲に加えて
・有価証券の売買と利息
・のれん
・税効果会計
・本支店会計
・外貨建て取引(為替取引)
・リース取引
・連結会計 etc…
簿記2級(商業簿記)
・原価計算(個別・総合・全部)
・原価計算(直接・標準)
・CVP分析 etc…
「商業簿記」だけでも広がってるうえに、「工業簿記」も上乗せされてます。
【理由②】1級の範囲が2級におりてきた
簿記2級が難しくなったといわれる最大の理由がこれだと思います。
いままで1級の範囲だった
といった、「受かる気がしない」ポイントが2級の範囲になりました。

ここでつまづいてイヤになっちゃう人、多いんですよ。
特に連結会計はラスボス級の難易度なので、ここが出題されたら受験生みんなが萎えます。

そうそう、ここが分からないのよ。
私って簿記の才能ないのかな…
大丈夫。受験生のほとんどがそう思ってます。
【理由③】合格率が低い

これだけレベルアップしていると(当然といえば当然ですが)合格率も低いです。
これも日本商工会議所のHPから引用します。
簿記2級(統一試験)の最新の「実受験者」と「合格者」、そして「合格率」は次のようになっています。
実施回 | 実受験者(名) | 合格者(名) | 合格率 |
---|---|---|---|
164回 | 8,454 | 1,788 | 21.1% |
163回 | 12,033 | 2,983 | 24.8% |
162回 | 15,570 | 3,257 | 20.9% |
161回 | 13,118 | 3,057 | 26.9% |
160回 | 17,448 | 3,057 | 17.5% |

とくに第160回の合格率は20%を割り込んでいますね。
こうした”ハズレ回”に当たってしまうこともあります。
ただ、難しかったであろう第160回に比べて第161回は合格率がかなり上がっています。

あ、さすがに難しくしすぎたか…
次回はちょっと易しくしようかな
こんな感じで問題が易しくなったのかもしれませんね。

そのため、”ハズレ回”の次は”当たり回”になる
かもしれません。
たとえ落ちても、あまり落ち込まないことですね。
簿記2級に合格するための対策5選


そんなこといっても、やるからには合格したい!

ですよね!難しいからこそ、価値があります。
では、具体的にどうすればいいのか解説していきましょう。
①工業簿記が得点源!完答を目指そう

簿記2級の問題構成は、次のようになっています。
・第2問(個別問題など) 20点
・第3問(損益計算書など)20点
・第4問(原価計算など) 28点
・第5問(差異分析など) 12点 計100点
このうち70点以上を取れれば合格です。
そして、いままで紹介してきた「受かる気がしない」問題は第2,3問で多く出題されます。
それに比べると、第4,5問の「工業簿記」は出題傾向も比較的安定しています。

つまり、工業簿記は難問奇問が出にくく
過去問と似たような問題が出やすい
ということですね。
ここで40点をしっかり取っておくことで、連結会計などの「受かる気がしない」問題にも余裕をもっていどめます。
だって、合格に必要な70点中40点はすでに取っているんですから。
社会人や就活中の学生など、とにかく時間がない方は工業簿記を完答するのが合格の近道だと思います。
もっと詳しく知りたい方はコチラの記事も参考にしてください。
②第1問の仕訳は満点を目指そう
第1問の仕訳問題は全部で5題(1つ4点、20点満点)で、ここも落とせません。
第1,4,5問を完答すれば、それで60点です。
あとは残った第2,3問で10点取れば合格です。

そうはいっても、仕訳ってたくさんあるじゃない?
どれが何の勘定科目か分からなくなるのよね…

たしかに、段々ごちゃごちゃしてきますよね。
でも、この手の問題はパターンも決まってます。
大丈夫、繰り返し解くうちに分かってきますよ。
いちいち調べるのが面倒な方は、一覧表にまとめたので活用してください。

これで問題を解く順番や得点源が分かりましたね。
ここから問題集を解いていきます。
③予想問題集を解こう(2周はしたい)
問題集は大手の出版社が出している、最新のものを1冊買えば十分です。
1冊買ったら、それを2周はしたいですね。

時間がない人は、第1・4・5問だけでも2周しましょう。
私が独学で使っていた問題集です↓

次は試験日を決めましょう。
④ネット試験を受けよう
試験の方法は2つあります。
・パソコンスクールなどでタイピングで受ける「ネット試験」
私のおススメは「ネット試験」です。
なぜかというと、「統一試験」は年3回、しかもすべて日曜日に開催されるんです。
それに比べて「ネット試験」は会場も、受験する時間帯も、曜日も自分で自由に選べます。

平日の仕事終わりに受験するのも可能です。
・日曜日は休みたい
・家族との時間に充てたい
そんな方にもおススメです。
最寄りのネット試験会場を調べたい方は、コチラから日本商工会議所のHPに跳べます。
個人的には、ネット試験の方が出題傾向や合格率が安定しているため、本試験よりも良いと思います。
「ネット試験の方が難しい」
という書き込みもあるにはありますが、あまり惑わされず自分に集中しましょう。
⑤勉強時間の目安は400時間(独学なら半年位)

目安は400時間っていうけどさ、それってホントなの?
何か根拠になるリソースはあるの?
そう思った方、リソースはあります。そう、私です。
日中はサラリーマンとして働き、夜と休日は問題集を解く生活を半年続けて、独学で合格しました。
半年(180日)×2時間+休日の勉強 = 360+α(時間)

なので、体感としては400時間くらいかな~という感じです。
個人差はあると思いますが、大体その位だと思いますよ。
くわしくは私の「合格体験記」に詳しく載っているので、参考にしていただけたらと思います。
それでも自信がないなら

独学だとYouTube見たりして怠けちゃうし
今のままじゃ受かる気がしないよ~

それなら次の手を考えましょう。
試験は自信をもって臨むのが1番ですから。
大丈夫!チャンスはまだまだあります。
睡眠をよく取る

そんなの当たり前じゃん?
そう思いますよね。そう、皆分かってるんです。
でも、試験前日にグッスリ眠れる人って意外に少ないんですよ。
・もう1問だけ解いたら…
試験前夜にこんな経験、ありませんか?
勉強時間を確保するのに睡眠時間を削ろうとするのは、頑張り屋さんの証拠です。
不安になるのも分かります。
ですが、きちんと眠った方がパフォーマンスは上がりやすいですよ。

おススメは、ヤクルト1000を飲んで早めに寝ること。
私も試験前夜に飲んで、翌朝スッと起きれました。
頭も冴えて試験に行けたので、万全を期したいならおススメですよ。
あと、試験前にエナジードリンクを飲むのはおススメしません。
なぜなら利尿作用のあるカフェインが大量に入っていて、試験中にトイレに行きたくなるリスクが高まるからです。
簿記2級はただでさえ試験時間が短いし、途中退室が認められない事もあります。
前日の夜にヤクルト1000を飲んで早めに寝て、試験直前はチョコレートで糖分を補給する位に留めましょう。
”プ~ン”なんて飛んで来たら勉強の集中力も落ちるし、なによりストレスです。
試験日を延ばして対策をする
自信がないのは、まだ練習が足りていない証拠かもしれません。
でも焦らなくて大丈夫。
合格率の低さからも分かるように、自信タップリで受験して受かる人の方が少数派です。
ネット試験なら日程も柔軟に組めますし、態勢を立て直してから挑みましょう。
スクールや通信教材を頼るのも良し

でもやっぱり、独学だとちゃんと出来てるか不安だよ~
そう思った方は、スクールや通信教材を使うのもアリです。
1人で不安なら、優秀な人たちの力を借りてみましょう。
この辺は口コミの評判も良く、教材もしっかりしていると思います。

スクールが近くになくて通えないよ!
でも一人じゃ続かないんだよー!
そんな人におススメなのが、オンラインで学べる資格講座「STUDYing」です。
・2020年には東証マザーズに上場
・脳科学に基づき暗記を補助する便利なツール
・記憶定着のための問題練習機能も充実
スクールに通う時間が無くても、スマホ・PC・タブレットで学べます!

忙しくて勉強時間が取りずらい社会人には、心強い味方です。
スマホなら通勤中にも学べるので、スキマ時間で効率よく勉強できますよ。
まとめ
簿記2級は経理職だけでなく、営業職やフリーランスなど様々な場面で役立ちます。
そのため、多くの企業が求める”つぶしのきく”資格といえるでしょう。
ただその反面、ハードルがある程度高く、途中で「受かる気がしない」と思う人が続出します。
原因としては
・1級の範囲が2級におりてきた(外貨取引、連結会計など)
・合格率が低い
というのが大きいでしょう。
しかし、キチンと戦略を立てれば独学でも合格できます。
②第1問の仕訳は満点を目指そう
③予想問題集を解こう(2周はしたい)
④ネット試験を受けよう
⑤勉強時間の目安は400時間(独学なら半年位)
特に第1問(仕訳)と第4、5問(工業簿記)を完答すれば、それだけで60点取れます。

70点取れば合格ですから、もう受かったようなもんです!
あと、試験前日はヤクルト1000を飲んで早めに寝ましょう。
それと、暖かい時期は蚊がいなくなるスプレーも忘れずに。
学生時代に先生や親に散々言われてきたと思いますが、睡眠はマジで大事ですよ。
特に社会人の方はスキマ時間の管理スキルも求められます。
もしハードルが高いと感じたなら、スクールに通うかオンライン資格講座STUDYingを活用しましょう。
試験に向けて頑張る皆さんを応援しています。ファイト!